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肩こりのページ

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肩こりとは

 頸から肩の周辺の筋肉に感じるつまったような、こわばったような感じや不快な感覚、または固まった感じや痛みにいたるまでの様々な状態を「肩こり」という呼び方で〝肩〟を中心として表されていますが、これは日本独特のもので同じような症状を海外では首や背中の疾患として示している事が多いようです。

肩こりの原因について

 肩こりの原因には様々なものがありますが、現在も確定的な診断方法はありません。この点では、腰痛と一緒で不明な点が多い症状と言えるようです。
知られているのは、長時間同じ姿勢をとり続ける事でその姿勢を維持する為に使われる僧帽筋やその付近の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)が持続的に緊張する事でそれらの筋肉が硬くなって血液の循環障害が起こし、酸素や栄養分が隅々に届かず、疲労性の代謝物(乳酸など)が蓄積し、これが引き金となって肩こりを起こすとも言われています。

肩こりの症状について 

 肩の上にある僧帽筋と呼ばれる筋肉は厚みがあり、それも肩こりの一因となっているようです。
 また症状が進行すると痛む部位やこりを感じるエリアが拡大する様です。
 またそれらの筋肉の持続的な緊張により圧痛のある部位が拡大すると共に、より深い部分の筋肉(インナーマッスル)にまで凝りが浸透すると「芯が凝ったような凝り」と言った表現で表されるようになり、筋肉がこわばり、「ズシーンとした感じ」「何かものがのっているかのような感じ」あるいは肩甲間部や肩甲骨の裏側に「鉄板が入ったような感じ」として感じられることが多い。

 これらの症状を放置すると徐々に痛みとして感じるようになり「頸部痛」や「凝りすぎて背中などがが痛くて眠れない」と言う事になる事もあります。
さらに進行すると緊張性の頭痛や顔面・上肢のなどの神経痛などが生じるようにまでなる事もあります。

対策について

 以前は揉むと楽になると言う事で、按摩やマッサージがよく施されていました。
 最近では整骨院などで肩こりを健康保険で治療する、と言った違法な行為が問題となっていますが、揉んだら治るかと言うと必ずしもそうとは言えないようです。
 揉むと言う行為は一時的に硬くなった筋肉をほぐし、血行を良くする為に、それなりの直後効果はあると思われます。
 しかしその効果は必ずしも持続する訳ではありません。
 また最近は健康番組でも、腰痛と並んで肩こりに対する効果的なストレッチの方法や、運動療法的な方法が紹介される事も多くなっています。

 これらの方法は使い方によっては深部の筋肉をほぐす事も可能で、下手なマッサージよりも効果的である事が考えられます。
 また鍼なども好まれる場合がありますが、鍼に対する恐怖心の問題と、こった部分の範囲が広い場合はこりがなかなか取りきれない事もあるようです。

骨格系に問題は無いか(ストレートネックなど)

 俗にストレートネックと呼ばれる頸椎の状態を持った方がおられます。
 背骨(脊柱)を横から見ると、頸椎は前に凸のカーブを表し、胸椎では後ろに凸、腰椎はこれも前に凸と言う形状になっています。
 ストレートネックと言うのはこの頸椎の前方に凸の形状が、カーブを形成しないで直線に近い状態の場合をいいます。
 
 肩こりのひどい方でこのストレートネックの方の場合は、特にマッサージや鍼はおろか、ストレッチや運動療法をやっても効果が出にくかったり、多少楽になってもすぐ元の肩こりに戻ってしまう事が多く、ひどい症状に悩ませれています。

 頭の重さを逃がす為には頸椎のカーブが前に凸でないと、頭の重みはまともに頸椎と、肩の周辺にかかってきます。
 これだけでも十分に肩こりの原因になり得る訳なのです。

肩こりの理想的な治療法とは

 先ずストレートネックが有ればこれを治す事です。
 しかし頸椎がまっすぐな理由を考えて見ると、頸椎の下の胸椎も、またその下の腰椎も、何らかの関係を持っているはずなのです。

 腰椎、胸椎だけが生理的にきれいなカーブを持っていて、何故か頸椎だけがストレートだと言うのはある意味考えられません。

 従ってストレートネックを治療するにはまず土台の骨盤をチェックして、骨盤の前傾や後傾、或いは捻じれなどの問題が見つかれば、そこから対処していく必要が起きて来ます。

 先日も一人、肩が上がらないと言う事で来られた患者さんがおられました。その方は整形外科で一通りの検査を受けてこれら、特に肩関節周囲炎では無いとの診断でしたが、症状的には肩関節周囲炎そのものでした。

 そこで骨盤のチェックを行うと、寛骨の右半分と左半分の傾き方が違っています。要するに捻じれた寛骨の間に仙骨がはまっており、その上に腰椎が乗っかっていると言う訳です。

 もちろん骨盤を正位置に戻し、腰椎や胸椎の捻じれなどの状態を整えて行くと、肩は殆ど触っていないのに、今まで殆ど上がらなかった左手が殆ど上がるようになっていました。
 あとは残った局所的な症状を治療するだけです。

 後で聞いたらかなりひどい肩こりもあったのだが、それもとても楽になったと言う事でした。

 全部の肩こりがこれに当てはまると言う訳ではありませんが、何をしても治らないと言う肩こりにお悩みの方には、一度自分の頸椎の形状を確認される事が大切だと思います。
 
 こういう私も3度の交通事故で、いつの間にかストレートネックになっていました。もちろん肩こりもひどく、歯茎が浮いたり、頸の周辺ががちがちに固まったり。
 しかし骨盤の角度を正位置に維持できるようになってからは、長時間パソコンに向かっている時などを除いて、肩こりを忘れている事が多くなってきています。

 どうか思い当たる節のある方は是非チェックをすることをお勧めします。

 

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